ストーリー紹介
  ゴールデンウィークも終わり、いよいよ夏に向けて衣替えが始まる季節のとある深夜。
 私立・聖アルカード女学園の広大な敷地にある竹藪を逃げるように駆け抜ける一人の少女がいた。

 だが、この僻地に設立された全寮制女子校の敷地内から、ようやく県道に出られるといったところで、
少女は待ち伏せていた、この学園の生徒会長・真行寺紫子ほか数名の生徒に鉢合わせてしまう。

 学園の異常な内情を狂ったようにぶちまけ、頑なに自宅へ帰りたいと訴える少女だが、
押し問答の末に拘束され、学園に連れ戻されてしまうのだった。

 それから3ヵ月後、新宿で興信所を開業している迅宮ルミナ(主人公)に”組織”からの依頼が舞い込んだ。
 ルミナの営む「迅宮探偵事務所」、その肩書きは表向きで、主だった仕事は国家直属の組織(非合法機関のため名称無し)から依頼される”妖魔事件”の解決である。

 今回の任務はアシスタントでもある弟・アリス、そして組織が独自機関で育成したエージェント・眞島亜矢子、
佐倉桐香の二人と共に、僻地の山間に設立された創設2年目の聖アルカード女学園への潜入捜査だった。

 ルミナ達は学園に潜入する前日、目的地から電車で一時間ほど離れた繁華街のシティホテルで、
二人と初めて顔を合わせる事になった。

 友好的な桐香と違い、ルミナに対して敵意にも似たライバル心を剥き出しにする亜矢子。
 4人は初日からギクシャクした雰囲気のまま発端の地である学園へ乗り込むのだった……